3D?やれんのか!本当にお前!


大まかな雰囲気をつかみたい

前回のやってみるさ!から2ヶ月たち、4月になってやっと作業にとりかかった。(遅い)

まず気になったのは、このヤムァモードンの形だった。人型を前提に組まれているファイプロのシステムで、破綻なく作れるのかが分からない。パーツは縦に積み重なっていくし、そこはどうしても引っかかっていた。作業たくさん進めてやっぱ無理だったじゃ泣ける。

なので、簡単に塗りつぶしたパーツを組み合わせて、ひとまず全体の様子をみることにした。

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チェック用塗りつぶしモデル

これだと大きさ調整すれば頭2つと角入れてもバランスとれそうだ。何となく完成形の輪郭が見えた気がした。おおーいい感じじゃん!って完全にテンションぶち上がった。

今思えば、ややこしい本作業前に小さい成果を積んだのが良かった。こういうのでも背中を押す推進剤になってくれる。

大まかな雰囲気はつかめたので、次は実パーツの作成だ

 

いやそれは無理がある

パーツクラフトではいろんな角度の絵がいるので、手っ取り早く直接描くことにした。デフォルトパーツをガイドにできるし、いろんな角度で絵を描く練習にもなるし、何より3Dソフトなんて使えないから。

でもそのうちギブアップ。 いやほんと無理。

パーツクラフトでの直描きは
× いろんな角度で描く練習になる
○ いろんな角度で描ける人だけが完成できる


これが現実……っ!

360度破綻なく、クオリティ保って描くのなんて無理だ。
となるとやっぱり3D……それもハードル高い。

 

えっ3D?やれんのか!本当にお前!

やりますよ! (マウスカチカチ)

この時リアル粘土をこねて撮影ってのも試したけど、イマイチだったので3D覚えるしかないって分かった。


3Dソフトを触ってみる

フリーで使える3Dソフトはいろいろあって、その中のFusion 360を使うことにした。選んだ理由はUIがすっきりしていて扱いやすそうだったからだ。

www.autodesk.co.jp

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Fusion 360の画面。選択されているフォームモードを使ってモデルを作る


Fusion 360には粘土のようにデータを触るフォームモードがあって、これでパーツのモデルを作ることにした。もちろん1パーツで複雑な形なんて作れないから、直方体を分割して凹凸をつけたものを、いくつも重ねていく。この方法だと3Dモデルをそのまま完成パーツとしては使えない。モデルを下書きにして後で絵を描きこむことになる。
けっこうな手間だけど、それでもジョン・スミスの頭をベースに怪物を描くよりはずっとやりやすいはずだ。

 


基本作業はこんな感じ

左上のフォームの作成→直方体を選んで配置する。すぐ後に直方体の中にハンドルが出るので、分割数を入力する。エンターを押したらフォーム→修正→フォームを編集で回転させたりこね回して作りたい形をつくる。スクショはフォームモードを終了し、レタリングモードて行う。フォームモードに戻りたいときはデザインモードに戻して左下のアイコンをダブルクリックすれば戻れる。




触ってて困ったのが綺麗なデータじゃなきゃダメってところ。2Dなら変なところは上から隠して何とかなるけど、3Dでは見えないところのエラーも律儀に拾ってダメ出ししてくれる。勝手が違うからそういうのはたくさんあった。

 

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こういうエラーがよくあった。修正→スムーズで直ることが多い。

 

こういうのでいいんだよ

触る前は3Dにハードルの高さを感じてたし、今でもほとんど使いこなせてない。

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出来ていくパーツたち。ツギハギでも全然OKよ!

それでも作ったツギハギだらけのモデルを動かしてると、ハードルとか考えなくてよかったかもな……と思う。高クオリティのモデルじゃなくてもいい。簡単なものでいいんだ。パーツのガイドにはなる。それで充分じゃないか。

 

できたパーツを動かしてスクショを撮り、パーツクラフトのファイルに貼りつけていく。すごい、どんどんできていく。これが3Dのパワーか

 

 組みあがったヤムァモードン。この後このモデルをベースに、パーツ位置の調整とクラフト技の作成をすることになる。

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画像は調整済みのやつ。本当は各パーツもっとガタガタだった。


これでまた一歩完成に近づいた。

同時に、果てしないパーツ調整地獄の始まりでもあった……

 

 

~次回、パーツ調整編に続く~