形変えてしまうぞこのパーツ!

 

描いたり塗ったり

いよいよパーツクラフト。前は直描きの失敗で心折られたけど、今回は下絵の3Dモデルがあるから心強い。なんか描ける気がするぞ。

まず全体の描き方をざっくりと。

 

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3Dモデルをメイン色ベースにして、1段ずつ暗い色、明るい色をつけてパーツによってはもう1段明るい色を塗る。基本この4つのレイヤーで仕上げる。
質感はデフォルトパーツから浮かないようにできるだけ合わせていく。

塗り方はこんな感じで、1日15〜20パーツをノルマに描き始めた。

※順番は実際描いた順と同じ。
※左の赤Pゲージは描くとき受けた体力ダメージで、右の青Pゲージは気力ダメージ

 

 

手パーツ

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まず一番数が少ない手パーツからとりかかった。中身は舌や、粘液・爆発などのエフェクト類、それと握りこぶしがいくつか。3Dモデルは作ってないのでベタ塗りの下絵から塗り重ねていった。

ここは基本使わない手をエフェクトに置き換えたのだけど、指差し、テキサスロングホーン、ピースはこちらが技に設定しなければ受けでは使われないはず……今まで出たこと無いので多分大丈夫だと思う(もし出たら教えてください)

暗い色は通常レイヤー、明るい色はソフトライトにするとしっくりきたので、これからのパーツは全て同じようにした。

数の少なさもあってここは気楽に描けたかな。

 

 

すねパーツ

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次は形が単純で数も控えめな、すねパーツ。ここから3Dモデルの加工になるので、まず残った分割線をスタンプツールで消していく。それからレイヤーごとに描いていった。

 

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作業してて思ったけど元の3Dモデルは正面の裏が暗くなっていて、それを貼り付けたこのパーツも当然裏は暗い。でもファイプロのデフォルトパーツっていつも正面は光があたって明るいのでは?今回は明るい色を塗って補正したが……3Dソフトでスクショするとき、光源はいつも正面から当てたほうがより良いと思う。今回みたいに後で明るくする手間も省けるし。

そんな感じで進捗は7→16→0→20〜 と、調子良ければ最高ノルマ数の20に届いていたので4、5日ですねパーツは完成した。

 

 

膝パーツ

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仕上がりのチェックをしたいので、次はとなりの膝パーツにした。ここはとにかく数が多く(今回のモチーフでは)見た目の変化に乏しいのでかなりキツかった。なんか絵を描くというより、単調な作業になっていって……やるなら早めに片付けるか、後のほうへ押しやるか、かかる順番も全体に影響する厄介な部位。やっぱ膝は爆弾なんだな。

それでも描いたすねと膝が合わさって動いたときは、喜びも一際大きなものがあった。当初から散々いじってきた逆関節が完成した瞬間だったから。

 

 

腹パーツ

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大きな口が特徴の胴体は、まず角張ってた輪郭や切れてる線を直していく。おでこ(でいいのか?)も丸みをおびたものにして、背中側も蛇腹っぽく。穴あきの断面は目立つな〜と感じたので、デフォルトにならい3段階の色分けにした。単体だと変だが他パーツと組み合わさるとそうでもない。まあこれでいいや。

あと口を開けて中の目玉が見えてるコマが欲しかったので右下の44番に割り当てた。ここはダメージが深くなるとダウン中に読み込むようで、原作ゲームであったユーモラスなグロッキー姿みたいにできたのが嬉しい。予定してた舌を伸ばす技や、挑発ポーズでも力を発揮してくれた。

 

 

胸パーツ

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このころになると、こういうパーツほどクラフト描きが辛いってもう分かっていた。どうしても作業感が増すから……。

ここは2色に分かれた部位を蛇腹にしていく。本数は原作ゲームを参考にしたのだけど、後の全体チェックだと線が過剰に見えたので一本減らした。

なんとか作業を終え、次は胴体と一緒に黒い斑点を描き込んでいったのだけど……そしたらこれがめっちゃキモい。キモすぎるっ。自分は集合体恐怖症ではないけど、それでもうわ〜ってなったので見る人が見たら気分を悪くするんじゃないかと心配になった。

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周りをぼかしたりパターンを変えて数回描き直したけど、やはり気持ち悪くてダメだ。元ゲームのはそんな印象ないのにね。

散々迷った末、元ゲームからパターンを写して描くことにした。これはやりたくなかったんだけど仕方ない。 すると気持ち悪さは無くなって、普通に斑点模様として見られるようになった。 うーん、普通の斑点と気持ち悪い模様の境目はどこにあるんだろう?

 

 

頭パーツ

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ここは頭が2つ、角が2本と複雑だけど、描いてて一番楽しいところだ。スパイクの角度を変えつつ悪~い顔にしていく。

ヤムァモードンは右端の目は無く歯の生え方も左右で違うので、見えるか…?と思いながらも描き分けていった。試合中に確認できるのは2×2ドットが限界だろうなあ。

ここは本当に描いてて楽しかった。

 

 

足パーツ

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前にハイヒールのクラフトをした時、数の多さにやられた思い出があるので足パーツはラスボス扱いで最後にした。一番時間かかりそうだったから。

見ると不要な分割線が多いのでPhotoshopのダスト&スクラッチでまとめて消し、手のひらから手首のラインが一体化するように描きこんでいった。すると、ラスボス足パーツは思ってたよりずっと早く終わってしまった。パーツ自体が小さいから、明暗を描きやすかったのかな。あとハイヒールと違って、やっぱ3Dモデルの存在が大きかったんだろうな。

 

 

形変えられたモンスター

いろいろあったがパーツクラフトも無事終わり、3Dモデルは形を変えて新しい姿になった。

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右が新しいヤムァモードン。見た目はほぼ完成!

 

地道な積み重ねとか苦手な方なんだけど、こういうのって毎日の作業量がもろ跳ね返ってくるので、いつになくちゃんとやった……と思う。自分にしては。

 

 

さあ、いよいよ最後の仕上げ。次はエディットキャラクターとして組み上げていく。完成はもうすぐだ。

 

 

~次回、完成編につづく~